メディアは一回りして無料から有料へ戻りつつある

有料へ向かう米国ニュースメディア
9月9日、東洋経済オンラインに載った藤村厚夫氏の記事が面白かった。
乱暴にまとめると米国ではレガシーメディア、新興メディアともに課金に向かっている。一方で非営利の組織が頑張っている。そんなところだ。
ニュースメディアは有料への大きな流れに乗りつつあると言えそうだ。
ネットの広告ベースの無料経済圏は破綻する
ネットはコンテンツを無料に開放した。だがその結果はどうだろう。記事を読もうとすると広告を押し付けてくるのが当たり前になった。記事本体なんか読まなくなり、記事のタイトルだけ見ての表面的な議論が跋扈している。本文まで読めばわかるのに、誤った解釈が平気でまかり通る。
ネット以前はほとんどのコンテンツにお金を払っていた。新聞は全部は読まないのに購読し、気になった記事だけ読んでいた。雑誌は人により違うものを定期的に買い、別の雑誌が気になる特集を組んでいれば単発で買った。
雑誌に月数千円平気で払っていたし、新聞購読料数千円も普通に払っていた。
お金を払わない代償をいま私たちは突きつけられている。こんな状況は続かない。何よりメディア側が広告枠を増やせば増やすほど単価が下がり、どうやったって運営できなくなる。数年先には滝のようにすべて奈落の底に落ちると想像する。
すでに、2010年代に登場した数多のネットメディアは消えていった。これからの時代はバイラルメディアだ!いやキュレーションメディアだ!と言ってたが、どれが残っているのか?少なくとも、残ったものより消えたものが多い(印象)。
なぜならば、ネット広告メディアはビジネスモデルではなく「ビジネスにならないモデル」だったからだ。勘違いだ。クオリティコンテンツは支えられない。
というのも、ネット広告は実は広告ではなく販促だからだ。販促は具体的リターン「購買に結びついた」と証明できないと価格が限りなく下がり、コンテンツに費用をかけられない。きっと全て自動化して、それでなんとかなるかどうか、だろう。まっとうなニュースは支えられないのだ。だからニュースは今後、米国同様有料化するだろう。日本の新聞は高齢者が支えており、これから団塊の世代が80代に突入すると急激に危うくなるだろう。若い世代にニュースは有料だと認識してもらわないと間に合わないのに、新聞はYahoo!にニュースを、目先の小銭のために底の抜けた価格で売っている。早くやめればいいのにと思う。
テレビでも娯楽コンテンツは有料へ
テレビは違うでしょう?もともと無料だし、これからも無くならないでしょう、という人もいるだろう。新聞と違って無くなりはしないと思うが、次々に有料サービスに削られているのを私たちは今年見てきた。
WBCをNetflixが独占配信し、なぜテレビで無料で見られないのかとみんな怒っていたのは、ついこの3月の話だ。テレビ視聴はもともと無料だったかもしれないが、有料に向かいつつある。このクールで「Tシャツが乾くまで」が話題になったのを知って私は途中からNetflixで過去話を視聴し追いついた。有料の併用で無料が楽しめる。もちろん、「地獄に落ちるわよ」や「ガス人間」は有料会員でないと見ることができない。スポーツやドラマなど娯楽コンテンツは有料時代に片足を踏み入れている。
でも、ニュースや情報番組は地上波テレビじゃないと見れないし、無料ですよね、と思うだろう。もちろんそうだが、半分は誤解だと言っておこう。
日本の過半数の世帯は地上波テレビを有料で見ている
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