テレビ局はジャニーズ性加害問題に、会社として姿勢を示さねば危機に陥る

NHKに続いて、先週は日本テレビはジャニーズ事務所問題について自己検証を放送。土曜日にはTBS「報道特集」が自己検証を放送したが「反省」になっていなかった。会社として検証しないとまずい状況ではないか。
境 治 2023.10.10
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いち早く「クロ現」で自己検証したNHK

ジャニー喜多川氏の性加害問題について「メディアの沈黙」という課題を、大手マスコミは問われている。特にテレビ局には「責任があった」と言わざるを得ない。私はここで責任を追及したいと言うより、ここで「各局がどう出るか」が気になっていた。ただでさえマスゴミ呼ばわりされてきて、ここへ来て「全世代の放送離れ」が顕著な今、対処を誤ると経営的な危機になりかねないからだ。視聴者とスポンサーがいないと成り立たないビジネスが、今後も継続できるかの瀬戸際といっても決して大袈裟ではないと思う。

すでにNHKは「クローズアップ現代」で、かなり自らに切り込んだ番組を9月11日、最初の会見後に放送していた。その内容は見逃し配信は終了しているものの、テキストで読むことができる。

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