BBCに遅れたNHK① ひたすら撤退戦に追い込まれるNHKと、すべてが配信へのステップであるBBC
一見同じように放送を再編するBBCとNHKだが
同じ週に、日英の公共放送からチャンネルを「閉じる」ニュースが続いた。
10月20日、BBCはBBC ThreeとBBC Scotlandのテレビチャンネル、ラジオのRadio 4 Extraについて、2027年春でリニア放送を終えると発表した。
その2日後の22日、NHKが2027〜29年度の中期経営計画案に衛星(BS)放送の再編を盛り込み、BS8K放送の存廃が焦点になると報じられた。計画案は本日27日中に発表される。
どちらも放送のチャンネルを減らす話だ。財務事情の厳しさも似ている。BBCは2年で5億ポンド(1ポンド200円換算で約1000億円)の削減を掲げ、職員のおよそ1割を減らす。NHKは2023年度比で1000億円の支出削減を進めてきた。
だが、二つのニュースの意味は正反対だ。BBCの閉鎖は、放送から配信への移行の一歩である。NHKの再編は、行き先のない撤退にすぎない。
この差はどこから来たのか、2回に分けて考える。1回目の今回は、両者の「閉じ方」の違いを見ていく。
NHKの衛星放送、15年の「撤退戦」
NHKの衛星放送の歩みを振り返ると、拡張と縮小が短い間隔で繰り広げられてきたことがわかる。
2011年、NHKは衛星放送をBS1とBSプレミアムの2波に整理した。2018年12月には、新たにBS4KとBS8Kを始める。8KによるBS放送は世界で初めてだった。
ところが2023年12月、BS1とBSプレミアムを統合し、2Kの衛星放送は1波になった。受信料の1割値下げとセットで打ち出された、構造改革の一環である。2026年3月には、ラジオ第2放送も95年の歴史に幕を下ろした。

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