新たな老いた王様がフジテレビをかき回そうとしている

※画像はChatGPTに作成させたものです
ダルトンに担ぎ出された北尾吉孝氏の手のひら返し
4月16日、フジテレビの大株主であるダルトンインベストメンツの株主提案が発表された。読みたい方はこのページにある文書のpdfのリンクから読むことができる。
12名の取締役が提案されているが、どう見てもキーマンはSBIホールディングスの北尾吉孝氏だ。皆さんご存知の通り、北尾氏は2005年のライブドアによる買収騒動でフジテレビを救うホワイトナイトとして登場した。騒動を収めた手腕はすごいが、この時は日枝久氏率いるフジテレビ側についた。
ところが北尾氏は3月31日の第三者委員会報告書が出たあと「あの時ホワイトナイトをやるべきではなかったと思うに至った。」とFacebookで表明した。
さらにこんなことまで書いている。
「堀江さんが経営していたら、メディアとネットの完全融合がなされ、進化した高収益会社になっていたと確信する。」
これはいったいどういうことか?報告書を読んでフジテレビを救ったことを後悔するのはまあわかる。日枝体制を永らえさせハラスメント蔓延企業になった一因と言えるからだ。だが堀江氏が経営したほうがよかったかどうかは、報告書とは関係ないだろう。なぜ急に堀江氏が経営すべきだったと言い出すのか、理解に苦しむ。筋が通らない。手のひら返しに見えてしまう。
そして3月16日のフィンテックサミット「フィンサム2025」での発言も持ち出す。40分のスピーチの最後で彼は「さてメディアです」と切りだし、「SNS等のインターネットメディアをフル活用し、メディア・IT・金融を融合した生態系をこれから作っていく」と述べたのだ。
いま非常にメディアが大事だと気づいた、メディアとITと金融を融合させるのだと言っている。
ただし「もう全世代でインターネットがテレビを凌駕している。2020年を境にマスコミ4媒体の広告費をインターネット広告が上回っている。」とも述べた。つまり彼の「さてメディア」とはインターネットのことであって、テレビはもうダメだと言っていたのだ。それなのにフジテレビの取締役に名を連ねたのはどういうことなのか?
ダルトン提案とは違うことを言い出した北尾氏
さてここまでは前置き、ここから書くことの前に知っておいて欲しいことだった。昨日4月17日の午後、北尾氏は会見を行った。取材の申し込みが数多く来たので会見を開くことにしたそうだ。
1時間33分に及ぶ会見の模様はYouTubeで全編見ることができる。全部見る必要はないが、雰囲気を感じてもらう意味で5分ほど見てもらうといいだろう。
この中で彼は爆弾発言をいくつかした。会見映像を見ながら私は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。「何だって?」
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