フジテレビ、徹底的に断罪される〜第三者委員会報告書の驚愕
誰も予測してなかった厳しい報告書の内容
驚いた。ここまでフジテレビを断罪するとは。3月31日の第三者委員会報告書を読んだ正直な感想だ。
私は報告書には格段期待をしていなかった。何しろ、最初の文春報道は文春自身が訂正している。当初、中居正広氏による女性への性加害に関与したと報じられた幹部社員は、実際には関与していなかった。文春は、数日前のバーベキューには幹部社員が関与したので、その「延長線上の性被害」だったと強弁していたが、説得力を失っていた。
そうすると報告書でも「性被害に幹部社員の関与はなかった」ことを確認して終わるのだろうし、それ以上に何かあると想像していなかった。「規定のプロセス」として報告書の発表が行われるだけで、4月以降は新経営陣の妥当性が問われると思っていた。
報告書の内容は、そんなゆるい想像をはるかに超える厳しいものだった。調査するだけでなく、フジテレビの会社としての善し悪しを判断していた。「断罪」したと言っていい。調査した結果、何から何までダメな会社だったので、強く叱責しているとも言える。委員会メンバーの「怒り」さえ感じるものだった。
ポイントはすでに報道された通り、「業務の延長線上における性被害であったと認められる」と断じた点だ。なんと、そう来たか!と思った。文春は幹部社員の関与の「延長線上」と主張していたわけだが、そうではなく「業務の延長線上」としたのが、意表を突かれた感がある。
さらに「性暴力」とはっきり記してあるのも強い印象となった。中居正広氏は「性暴力」という悪事を犯したと断言した。これも衝撃的だった。
さらに報告書は、報告を受けた港浩一社長(当時)が大多亨専務(当時)とG編成制作局長と3人でこの事案を「プライベートなもめ事」と即断し、「経営判断の体をなしていない」とこれまた断じている。「適正な経営判断を行うための知識、意識、能力が不足していた」と、経営者失格の烙印を押したも同然だ。ぼろかすに言われてしまっている。
事細かに調査し、事細かにレポートしている
報告書が恐るべきなのは、調査の詳細さだ。中居氏にも、女性Aにもていねいなヒアリングを行っている。女性とは信頼関係が築けたようで、社員でありアナウンサーだったことも報告書では明かされている。中居氏の部屋で何が起こったかは中居氏側が守秘義務の解除に応じず明らかにできないが、そこに至るプロセスは子細に書かれている。すでに各局で報道された、姑息な中居氏の誘い方が示されている。鬼畜のような人間だったのかとがっかりしてしまう。
それだけではない。「類似事案」として、さかのぼってセクハラ案件をレポートしている。特に「スイートルームの会」の内容はエグい。赤裸々で驚く。
文春が関与を報道し、のちに訂正した幹部社員は報告書ではB氏と称される。(文春報道では幹部社員A氏とされていた)B氏は2021年夏に中居氏とタレントU氏を誘う飲み会で外資系ホテルのスイートルームに部下たちと、アナウンサーの女性2名を誘う。中居氏とU氏、女性2名を残してB氏と部下たちは部屋を退出。女性たちを「置き去り」にしたのだ。
片方の女性と二人きりになった中居氏はその女性の「膝や肩、鎖骨付近」に手を触れたり顔を近づけたりした。女性はうまくかわし会話を続けてやり過ごした。
最低な行為だが、中居氏は否定している。この報告書がすごいのは、当事者2名の証言が食い違った際に、具体性のある被害者側の証言に基づき「事実があったことを認める」と断定している点だ。他の事案でも、同様に被害者側の視点で断定している。
報告書にはこのスイートルームの会の費用は381,365円で「ロケ等施設使用料」の名目で番組経費として処理したとも書かれている。
「類似事案」では10年以上前の出来事として、B氏がまた登場する。女性社員を有力な番組出演者との会食に誘い、また「置き去り」にしたら、その出演者が女性の前で下半身を露出した。女性は即座にタクシーを拾い帰宅したが、とてつもなく不快な目に遭ったのは間違いない。
さらなる類似事案では、BSフジ「プライムニュース」のキャスター、反町理氏による女性社員2名へのハラスメント行為があったことも書かれている。31日夜も反町氏は出演者にクレジットされていたが、番組開始時に「報告書で反町氏の事案が書かれており、同氏が出演を辞退した」旨が女性アナウンサーにより説明された。
反町氏はその後の「プライムニュース」にも出演予定となっているが、おそらく明日にも降板が発表されると私は見ている。いや、いけしゃあしゃあと出演したら、それこそコンプライアンスが問われてしまう。そもそも、番組をクビにしなきゃいけないところだ。
日枝氏はじめ退任取締役陣の責任は問われないのか?
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