嫌われる広告表示が売り上げを減らすことに業界はそろそろ気づくべきだ

博報堂メディア環境研究所のメディア定点調査によると、今年の調査で「広告の出方や内容に不快感を感じることが増えた」と答えた人が急増している。それとデジタルメディアの広告収入にはどんな関係があるだろう。
境 治 2024.06.11
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※トップ画像はChatGPT4oに「スマホを見ながら、表示された広告にものすごく不愉快になっている女性を画像に描いてください」と入力し、さらにやり取りして作成させたもの

※トップ画像はChatGPT4oに「スマホを見ながら、表示された広告にものすごく不愉快になっている女性を画像に描いてください」と入力し、さらにやり取りして作成させたもの

この記事は、水曜日から開催されるInteropで13日に私が企画したセッション「生成AIが引き起こすメディアの悲鳴、広告の危機」の前振りとして書いたものだ。(ただしセッションはおかげさまで満席となっている。後日配信の予定もあるので告知をお待ちください)

広告がこれまでにも増して嫌われるようになったこの一年

博報堂メディアDYパートナーズのメディア環境研究所が毎年発表する「メディア定点調査2024」が公開された。

2006年から「定点観測」をしているので、時代を追って人々とメディアの関係の変化がわかる貴重な調査だ。今年の結果も様々に読み取りたくなるが、この記事では一点に絞って取り上げる。

「広告の出方や内容に不快感を感じることが増えた」かどうかを質問した結果が示されている。この質問は2018年からおこなっているもので、2023年と2024年で明らかな差が出た。データをダウンロードして私が作成したグラフがこれだ。


このところ私が感じていた「広告表示がいよいよ過剰になって来た」ことが如実に示されたと受け止めた。2018年以来ゆっくり上昇していたのが、2024年には5.4%も上がって49.0%に達している。半分近い人々が「広告の出方や内容に不快感を感じることが増えた」と回答したのだ。

回答は男女別、年代別に見ることもできる。10代と40代以外は、この1年間で「感じることが増えた」という人が増えている。

不快な広告表示により売り上げが減少する当然の帰結

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